帰化申請を行う際には、面接官からいくつかの質問が投げかけられます。

申請者は、「どんなことを聞かれるのだろう？」と不安や緊張でいっぱいになってしまうかもしれません。

少しでも不安や緊張を和らげて帰化申請の面接をクリアしたいのであれば、事前によく聞かれる質問内容を把握しておくのがおすすめです。

必ずしも同じ質問をされるというわけではありませんが、ここからご紹介する質問は基本的なものとなります。

質問の仕方に違いがあったとしても面接官が問いかける意図をしっかりと把握しておけば、面接当日もリラックスして回答できるでしょう。

また、スムーズに面接官とやり取りできると、それだけで印象がよくなります。

面接官は、事前に申請者が提出した書類を見ながら質問を投げかけることがほとんどです。

そのため、提出した書類に記載した内容を詳しく説明できるように準備しておくと安心です。

たとえば、来日した理由のほかにも来日してからこれまでの移住暦や職歴なども詳しく説明できるといいでしょう。

また、家族に関する質問を投げかけられるケースも少なくありません。

たとえば、家族構成や婚約者について聞かれることが多いです。

これには親族の概要を把握するだけでなく、現在の状況も同時にチェックしたいという意図があります。

在留中の兄弟の帰化に関する質問や同居者の確認をされることもあるため、続柄だけでなく年齢や職業なども覚えておくと安心です。

さらに自身の健康状態に関する質問も基本的な質問となります。

帰化申請を行って許可を得るためには、健康状態が良好なほうが望ましいです。

最近の健康状態や持病の有無だけでなく、通院歴や入院歴に関する質問をされることもあります。

これまでの怪我や通院した履歴をすべて答える必要はありませんが、覚えている範囲で答えられるように準備をしておくといいでしょう。

帰化申請時には、違法行為や犯罪に関する質問もあります。

国籍法第五条には、素行に関する内容も定められていることから、具体的かつ詳しく聞かれることも少なくありません。

たとえば、「交通違反をしたことはないか？」「これまでに法違反をしたことはあるか？」といった質問です。

また、このほかにも仕事内容に関する質問も多い傾向にあります。

申請書に記載されている仕事内容との相違点がないか、深く追求されます。

仕事に関する質問は、履歴書や在勤及び給与証明書、技能及び資格証明書などの書類を参考にして行われていますが、職業経歴や給与の額などを答えられるようにしておくと安心です。

また、仕事についての具体的な内容、職場の人員構成や人間関係のほか、通勤時間や交通費といったさまざまな視点から質問されることが予想されます。

面接官は、事前に提出した書類に沿って質問するため、自身が記載した内容を把握し、適切に回答すれば問題ありません。